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シンガポールIMDAがAI、PET、データ保護基準に関する施策を発表 (2025年7月21日公開)

2025年7月7日、シンガポール政府の情報メディア開発庁(IMDA)は、グローバルAIアシュアランス・サンドボックス、プライバシー強化技術(PET)導入ガイド、データ保護に関するシンガポール標準規格という3つの新たな取組みを導入したことを発表した。

Eiji Sasahara (笹原英司), Ph.D., MBA · 2025-07-21 00:33 · 0 claps · 4.9 min read
#imda #pdpc #ai #privacy-enhancing-tech #data-protection
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シンガポールIMDAがAI、PET、データ保護基準に関する施策を発表 (2025年7月21日公開)

2025年7月7日、シンガポール政府の情報メディア開発庁(IMDA)は、グローバルAIアシュアランス・サンドボックス、プライバシー強化技術(PET)導入ガイド、データ保護に関するシンガポール標準規格という3つの新たな取組みを導入したことを発表した。

個人データ保護基準とPETの導入による強固なデータ保護は、個人のプライバシーを損なうことなく人工知能(AI)をデータソース上で学習させることを可能にするものである。シンガポールは、新たなPET導入ガイドの発表を通じて、企業によるPETの採用を可能にする先駆者としての役割を果たしてきた。グローバルAIアシュアランス・サンドボックスを通じて、IMDAは、企業が責任あるAIアプリケーションを試せるよう、ツールやリソース、安全な環境を提供することを目的としている。さらに、データ保護の分野では、データ保護トラストマーク(DPTM)認証が、新たなシンガポール標準規格に格上げされる予定であり、これが卓越したデータ保護における新たな基準となるだろうとしている。

3つの取組みの概要は以下の通りである。

・グローバルAIアシュアランス・サンドボックス 今年初めよりIMDAは、AIベリファイ・ファウンデーション(AIVF)と共同で「グローバルAIアシュアランス・パイロット」を実施してきたが、今回、このパイロットを拡張し、“エージェント型AI”などの新たなアーキタイプ(元型)や、“データ漏えい”、“プロンプトインジェクションへの脆弱性”といったリスクを対象に含めることを発表している。さらに、このサンドボックスは、AIガバナンスやテストガイドラインを作成・検証する各分野の規制当局にも開放される予定である。これらのサンドボックスで得られた知見は、ポリシーガイダンスの策定に活かされ、AIテスター者向けの認証制度の創設につながる見通しである。また、IMDAが最近発表した「大規模言語モデル(LLM)を使ったアプリケーション向けの安全性テスト用スターターキット」を活用して、テスターの運用をより標準化・体系化することをめざすとしている。

・プライバシー強化技術(PET)導入ガイド IMDAは、個人情報保護委員会(PDPC)と共同で、2022年に「PETサンドボックス」を導入し、PETの活用を促進してきたが、今回、このサンドボックスのユースケースから得られた知見を基に、新たな「PET導入ガイド」を作成した。企業がPETを導入することによって、より多くのデータへのアクセスや、複数のステークホルダー間でのインサイトの共有を可能にするなど、ビジネス価値の最大化を支援することを目的としている。このガイドには、企業が自社のニーズに適したPETソリューションを特定・評価するのに役立つ「PETユースケース評価ツール」と、PET導入の各段階(初期評価から持続可能な実施まで)における重要事項を示し、安全かつ効果的なPET導入とインサイトの共有を実現する「導入チェックリスト」が含まれている。

・データ保護に関するシンガポール標準規格 グローバルにデータ保護が進化する中、IMDAは、シンガポール企業庁およびシンガポール認定協議会(SAC)と連携し、「データ保護トラストマーク(DPTM)」を新たなシンガポール標準規格(SS 714:2025)に格上げした。これにより、DPTMは世界的なデータ保護ベンチマークや国際的なベストプラクティスと同水準の基準となる。信頼性のあるデータ保護体制を実践している企業は、今後この新しいDPTMシンガポール標準規格に基づいた認証の取得を申請でき、卓越したデータ保護における新たな基準の構築につなげることができる。

これらの取組みは、既存の取組みをさらに発展させながら、企業による最大限のイノベーションを可能にする一方で、公共がこれらの技術を安心して利用できるよう、適切なガードレールを提供する内容となっている。特にAIを含む技術の安全かつ責任ある導入に向けて、信頼性のあるエコシステムの構築への取組みが強化されているとしている。

(参考文献) ・Infocomm Media Development Authority (IMDA), “Singapore launches new tools to help businesses protect data and deploy AI in a trusted ecosystem”, July 7, 2025 https://www.imda.gov.sg/resources/press-releases-factsheets-and-speeches/press-releases/2025/singapore-launches-new-tools-to-help-businesses-protect-data-and-deploy-ai-in-a-trusted-ecosystem ・Infocomm Media Development Authority (IMDA), “Data Protection Trustmark Certification” https://www.imda.gov.sg/how-we-can-help/data-protection-trustmark-certification

笹原英司 https://www.linkedin.com/in/esasahara/ 旧労働省(現厚生労働省)労働基準監督官を経て、デジタルマーケティング全般(B2B/B2C)および健康医療/介護福祉/ライフサイエンス業界のガバナンス/リスク管理関連調査研究/コンサルティングに従事する 現在は、クラウドセキュリティアライアンス、在日米国商工会議所、在日デンマーク商工会議所などで、スタートアップ企業支援活動を行っている。 千葉大学大学院医学薬学府博士課程修了(博士・医薬学)


메타데이터
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