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米国がん専門診療所チェーンがSECにセキュリティインシデント情報を開示(2026年6月4日公開)

2026年5月20日、米国のがん治療専門診療所チェーンであるジ・オンコロジー・インスティテュート(The Oncology Institute, Inc.)は、米国証券取引委員会(SEC)に、同日付の「Form 8-K…

Eiji Sasahara (笹原英司), Ph.D., MBA · 2026-06-03 20:01 · 0 claps · 5.1 min read
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Wiki topics: ONC · Oncology

米国がん専門診療所チェーンがSECにセキュリティインシデント情報を開示(2026年6月4日公開)

2026年5月20日、米国のがん治療専門診療所チェーンであるジ・オンコロジー・インスティテュート(The Oncology Institute, Inc.)は、米国証券取引委員会(SEC)に、同日付の「Form 8-K 臨時報告書」を提出し、その中でセキュリティインシデントに関する情報を開示した。

これに先立ち2025年11月6日、オンコロジー・インスティテュートは、SECに、2025年11月3日付の「Form 8-K 臨時報告書」を提出し、その中でセキュリティインシデントに関する情報を開示していた。これによると、同社が利用する外部委託先の情報技術(IT)ソフトウェア・プロバイダーに影響を与えたサイバーセキュリティインシデントにより、出来高払い(fee-for-service)部門における診療報酬の回収が遅延する可能性があると判断したという。2025年11月3日時点での評価に基づくと、本インシデントの影響により、同社の出来高払い部門における一部の請求回収に、一時的かつ軽微な遅延が生じることが予想されるという。ただし、この時点で、当該ソフトウェア・プロバイダーから同社に対し、本インシデントの結果として患者の個人情報が流出したという証拠があるとの報告は受けておらず、調査が継続されているとしていた。

その後2026年5月20日、オンコロジー・インスティテュートは、2025年11月6日に提出したForm 8-K 臨時報告書における自主開示の続報として、2026年5月20日付のForm 8-K 臨時報告書を提出した。その中で、第三者機関の管理者であるクロール(Kroll)より、ベンダーがオンコロジー・インスティテュートの特定の情報システム(患者のデータに影響を与えるシステムを含む)への第三者による不正アクセスを検知したとの通知を受け取ったことを公表した。オンコロジー・インスティテュートは、このサイバーセキュリティインシデントが他の様々な医療サービスプロバイダーにも影響を与えたとしている。

オンコロジー・インスティテュートは、同社のテクノロジーセキュリティおよび事業継続計画(BCP)に基づき、迅速に対応を進めた結果、インシデントの検知以降も、業務は継続しているという。同社は引き続き患者の医療情報およびその他の個人情報の保護に全力を尽くすとともに、ベンダーと協力して、影響を受けたすべての患者に対してクレジットモニタリング(信用情報の監視)および保護サービスを提供していくとしている。

オンコロジー・インスティテュートの調査および評価は現在も進行中であるが、2026年5月20日時点で、このインシデントが同社の業務、財務システム、または患者への医療の質に重大な影響を与えていないと考えており、財務状況や業績への影響を含め、その他の重大な影響の有無について現在評価を行っているとしている。

(参考文献) ・U.S. Security and Exchange Commission, “FORM 8-K CURRENT REPORT: Pursuant to Section 13 or 15(d) of The Securities Exchange Act of 1934 — The Oncology Institute, Inc.”, May 20, 2026 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1799191/000107997326000721/toi_8k.htm ・U.S. Security and Exchange Commission, “FORM 8-K CURRENT REPORT: Pursuant to Section 13 or 15(d) of The Securities Exchange Act of 1934 — The Oncology Institute, Inc.”, November 3, 2025 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1799191/000107997325001666/toi_8k.htm

笹原英司 https://www.linkedin.com/in/esasahara/ 旧労働省(現厚生労働省)労働基準監督官を経て、デジタルマーケティング全般(B2B/B2C)および健康医療/介護福祉/ライフサイエンス業界のガバナンス/リスク管理関連調査研究/コンサルティングに従事する 現在は、クラウドセキュリティアライアンス、在日米国商工会議所、在日デンマーク商工会議所などで、スタートアップ企業支援活動を行っている。 千葉大学大学院医学薬学府博士課程修了(博士・医薬学)

Eiji Sasahara, Ph.D., MBA After serving as a Labor Standards Inspector at the former Ministry of Labour (now the Ministry of Health, Labour and Welfare), engaged in various areas, including digital marketing (B2B/B2C) and research, studies, and consulting related to governance and risk management within the healthcare, nursing, welfare, and life sciences industries. Currently, get involved in supporting startup companies through organizations such as the Cloud Security Alliance, the American Chamber of Commerce in Japan, and the Danish Chamber of Commerce in Japan. Hold a Ph.D. in Medical and Pharmaceutical Sciences from the Graduate School of Medical and Pharmaceutical Sciences, Chiba University.


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