Differentiated Learningとは?
学習の多様化から生まれる可能性
Differentiated Learningとは?
Differentiated Learning(多様な学習)を探究していきます。
大まかにDifferentiated Learningを説明すると、
「人それぞれ違った経験や、違った得意分野があるよね。それを認め合いながら個別のニーズを満たす学習をしていきましょう。」
ということです。
ここではDifferentiated Learningを「多様な学習」と訳して話を進めていきます。
Differentiated Learning(多様な学習)は特別支援が必要な生徒からより難易度の高い課題を必要としている生徒まで、幅広く学習効果をあげることが可能なメソッドです。
文化的な価値観について

Differentというと「異なった」、「異質な」といった意味合いに捉えられます。 日本と比べると、英語圏では「違い=個性」という価値観が強いので、こういった学習方法が積極的に研究されるのだと思います。
ただ、日本社会においても「多様性」を受け入れていこうというニュースは頻繁に見かけますし、現場で多様性を意識されている教育者も少なくないはずです。 そう考えるとDifferentiationは全く新しい概念でもありません。
一方で、日本国内では、人間関係において同調圧力が強かったり、同じテストを同年代の人が受け正解・不正解で判断されたり、就活などでは個性を押し込んでスーツを着て均一化しようとしたりする傾向もあります。
日本の文化圏において、多様性が浸透しづらいという意見もあります。多様性の受け入れと日本文化が矛盾しているという意見もあると思います。そもそも多様化は必要なことなの?という考えがあって然るべきだと思います。
Differentiated Instruction(多様な学習)とは直接関係ありませんが、生物学という切り口から多様性について書かれている記事を紹介します。「生命から学ぶ、変化し続ける時代を生き抜く心得 — 高橋祥子 — Medium」
補足
私の個人的な意見では、「切り取る観点や尺度によって『多様性』の解釈は変わるものであり、『多様性』は相対的なものでもある」というものです。 例えば、インターナショナルスクールを「国籍」という観点で見れば、多様な集団です。 「言語」という観点で見れば、第一言語や第二言語、また同じ言語でもイントネーションや方言、ジャーゴンなども存在するため、尺度を1つに絞ることは難しいです。 ただ、「住んでいる場所」という観点で見れば、インターナショナルスクールは多様性が低いと考えられます。通信教育やスクーリングをしている集団の方が多様性は高いです。
多様性が高いか低いかは比較できる他者がいて成り立つものです。よって多様性は相対的なものでもあります。
ここではトピックと直接関係していないため、残りの詳細は割愛します。 話をDifferentiated Learning(多様な学習法)に戻します。
歴史的背景
アメリカでの公教育では、同じ教室に同じ年齢の生徒が集い、同じトピックを学習していました。しかし、1912年から始まった学力到達度テストによって、教室内の生徒たちの大きな学力差が明るみになりました。また、1975年に特別支援が必要な生徒も学校に通える仕組みを導入した結果、多様な学習方法を考える必要が出ました。
日本では学校教育が始まった近代では、同じ場所に住む同学年の子供に、一斉授業で、同じことを教えるという手法をとっていましたし、今でもこの形をとっているのが一般的です。 ここで注意したいのは、全てを多様化しましょうということではありません。「学生の年齢を多様化に!」と言って、小学1年生と高校3年生が同じ内容を学習するのは無理があります。 目的に合わせて多様化する観点を変え、ニーズに合わせながら学習していきましょうということです。 多様化できる例として以下をあげます。
Differentiated Learning(多様な学習)の例
・学習内容 ・プロセス ・学習進度 ・学習成果 ・リソース
などです。まだまだたくさんありますし、切り取り方・解釈の仕方によっては多様化は無限大にあります。 これらの観点に多様性を持たせることで、学習者のニーズに応えていきます。 詳細は次回共有します。
課題
上でも書いたように、日本の文化圏では同調圧力が強かったり、全員が同じテストを受けていたりします。 日本で行われるテストは正解か不正解かの判断基準しかなく、答えが1つと決まっていることが一般的です。 そのようなテストを受け、また、そのテストに向けた訓練を積んで来た生徒たちは、「正解じゃないもの」=「不正解」で、「ただ1つの正解が存在する」と考え易いです。つまり、多様な意見を「不正解」とみなす可能性もあります。 Differentiated Learning(多様な学習)を活用することで、同調圧力や正解主義に慣れてしまった生徒たちの多様性を引き出すことができないかと考えています。
(同調圧力や正解主義が悪という意味ではありません。どのような場面でどのように活用するかがキーになってくると考えています。)
参考文献
Cathy Weselby, “What is Differentiated Instruction? Examples of How to Differentiate Instruction in the Classroom”, October/2014, https://education.cu-portland.edu/blog/classroom-resources/examples-of-differentiated-instruction/
메타데이터
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- 2026-07-29 20:22:19